42 夏に増える?痛風
43 初夏の宝石さくらんぼ
44 夏の体調改善には新ショウガ
45 あっぱれ、うなぎパワー
46 夏こそ食べたい豚肉
47
秋を告げる梨


自分を不幸にしない13の習慣

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 秋を告げる梨

 秋の訪れを告げるみずみずしい梨の収穫が進んでいる。甘味が強くみずみず
しい食感の「幸水」から始まり、きめ細かで滑らかな果肉と程良い酸味の「豊
水」と爽やかな酸味と甘味があり果汁が豊富な「二十世紀」が続く。この3品
種で梨の流通量の約8割を占めており、10月上旬ごろまで長く楽しめる。

 梨は日本梨、中国梨、西洋梨に大別される。ねっとりとした舌ざわりの西洋
梨は「butter pear(バターのような梨)」と呼ばれるのに対し、シャリシャリ
した日本梨は「sand pear(砂を噛んでいるような梨)」と呼ばれている。
 日本梨独特のこの食感は、果肉の中に「石細胞」(かたい細胞壁を持つ細
胞)が多く含まれているため。歯にあたるツブツブしたものが食物繊維のリグ
ニンで、便をやわらかくして便通を改善するだけでなく、発がん物質をも吸着
してくれる。

 また梨は、果樹のなかでも果糖(ソルビトール)の含有量が多く、血糖値が
上がりにくい食品なので、糖尿病の食事療法に使われている。血糖値が気にな
る人には、甘味が欲しくなったときにおすすめしたい果物だ。さらにカリウム
が体内のナトリウムを排出してくれるので、高血圧予防にも一役買ってくれる。
筋肉や精神が疲労すると発生するアンモニアを体外に排出する働きのあるアス
パラギン酸も含まれており、単なる嗜好品と見られがちな梨だがその機能性は
あなどれない。

 さて、今年の梨は長梅雨と冷夏の影響で糖度がやや低めになった地域もある
ようだが、各地から丹精込めて育てられた梨が出荷されている(2002年生産
量ベスト5:千葉・茨城・鳥取・栃木・福島)。おいしい梨は形と色つやが良
く重みがあるものが多い。幸水・豊水は冷蔵庫の野菜室で2時間ほど冷やして、
新鮮なうちに食べきろう。冷やし過ぎるとせっかくの甘味を感じなくなるので
ご注意を。

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