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35パソコン作業による精神的・身体的
    疲労「テクノストレス」撃退法

36生活習慣病の予防にらっきょう
37新緑のなか、サイクリングで
    心も体もリフレッシュ!

38ミラクルパワー!納豆の実力
39ひきしまった体づくりに「水中ウォー
   キング」
40紀元前からあった「にんにく健康法   
41ソラマメ前線、北上中


 

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 ソラマメ前線、北上中
  今、「夏豆」とも呼ばれるソラマメの美味しい時期だ。ソラマメ前線は北上
中で、宮城産などが出回る7月末ごろまで新鮮な初夏の味覚が楽しめる。翡翠
色のふっくらとした豆は目でも食欲をそそり、旬の食卓を彩ってくれる。

 ソラマメは足が速く、収穫から3日間が美味しい時期だという。1日おくだ
けで水分が失われ、味を左右するアミノ酸や糖分も減少してしまうからだ。そ
のため、輸入野菜が増加している現状にあっても、生鮮野菜として流通してい
るソラマメの約97%が国産品だ。サヤの中の綿状になっている部分には水分が
たっぷりと含まれ、豆の乾燥と味の低下を防いでいるので、なるべく艶のある
サヤつきのものを買って料理の直前にサヤ出ししよう。

 でんぷん(糖質)、たんぱく質が主成分のソラマメだが、ビタミンB1、B2、
Cのほかミネラル類も含まれている。タンパク質や脂肪の燃焼を促す栄養素が
多く、肥満予防効果がある。ビールのおつまみにぴったりのソラマメだが、利
尿作用があるので栄養面からも相性の良い組み合わせだ。皮をむいて食べるこ
とが多いが、皮は食物繊維が非常に豊富なのでそのまま食べたいところだ。ソ
ラマメというと未熟な生や冷凍のものを思い浮かべるが、完熟させて乾燥した
ものはフライビーンズや甘露煮、甘納豆の材料に使われている。また、中華調
味料の豆板醤はソラマメの味噌に香辛料などを加えて再発酵させたものだ。

 さて、調理法で大切なのは火の通し方。火を通しすぎると、せっかくの香り
が飛んでしまうので注意したい。サヤごと3〜4分くらい塩茹ですると甘みが
強くなり美味しくいただける。また、サヤごと表面に焦げ目がつくぐらいオー
ブントースターなどで焼くと、ホクホクとした食感と旨みが楽しめる。残った
場合は、皮をむいて炊きたてのご飯にさっと混ぜてごま塩を振りかけたり、サ
ラダのトッピングや卵焼きの具にどうぞ。