48 秋カブは根から葉まで
49 脳梗塞の前触れを見逃すな!
50 秋から冬の「肌荒れ・かゆみ」対策
51 海苔にも旬がある
52 五十肩は軽い運動で解消
53 朝は「食べる味噌汁」でポカポカに


自分を不幸にしない13の習慣

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 海苔にも旬がある
 
 朝食の定番の海苔は1年を通して出回っているが、収穫期は11月から翌年3
月ごろまで。ということは、もうすぐ採れたての海苔が店頭に並ぶということ
だ。やわらかさと香りの良さは、やはり初摘みが一番だろう。さっとあぶった
新海苔は、口の中でパリパリとはじけるように切れる音までがおいしい。今回
は旬を迎えた海苔に関する情報をお届けしたい。

 海苔と日本人の付き合いは長い。大宝律令(701年)には大和朝廷への租税
として海苔が登場している。公家や貴族だけのごちそうだったものが、庶民も
食べられる乾物となったのは江戸時代中期から。東京湾で「天然採苗の養殖」
が始まって価格が下がってからだ。それまでの海苔は天日で干しただけのもの
だったが、板海苔が登場して江戸庶民のファストフード・海苔巻きとして食べ
られるようになった。戦後、養殖技術が進歩して「人工採苗の養殖」が始まる
と生産量は飛躍的に増加して、現在は約110億枚の海苔が生産されているそう
だ。私たちが食べている海苔の99%は「スサビノリ」という栽培品種だ。

 さて、海苔はビタミン、ミネラル、鉄分、カルシウムなどがバランス良く含
まれており、生活習慣病を予防する健康食品だが、カロリーが低いうえに約
30%は食物繊維なので美容にも効果的だ。また、12種類ものビタミンが豊富に
含まれた「海の野菜」なので、野菜が不足している人や苦手な人にはとくにお
すすめしたい。海苔は1日2枚ほどを目安にどうぞ。新海苔は、手巻き寿司に
したりわさび醤油をさっとつけるだけで歯ざわりと磯の香り、ほんのりとした
甘みを楽しもう。

 ところで最近、沿岸漁業者たちが山に植林をする取り組みが各地で始まって
いる。海に流れ込む川の上流に落葉広葉樹を中心に植林して、森を育むことで
豊かだった漁場を取り戻すことが狙いだ。海苔は山から流れ出す栄養たっぷり
の水がその品質を左右する。今のままの沿岸環境では、わずかに残っている野
生種の「アサクサノリ」が数年後には絶滅するかもしれないとまでいわれてい
る。海の力を取り戻して、よりおいしい海苔が育つよう期待したいものだ。

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