スポーツにおけるアセロラの効用@必要不可欠のA病気予防やBビタミンCCエネルギ補給

日刊スポ−ツの記事を引用させて頂いております。

 ビタミンC含有率はNO1

オレンジ、レモンジュースの50〜100倍

毎日補給が必要

   世界でも一流のアスリートたちが、若くして引退に追い込まれている。陸上男子1マイルレースの米国記録保持者スティーブ・スコット、フィギュアスケート五輪選手のスコット・ハミルトン、自転車五輪選手のランス・アームストロングは、睾丸(こうがん)がんに侵された。このほかにも米国ではリンパ性白血球やパーキンソン病などの病気により、たぐいまれな才能を持ちながら選手生命を断たれた例が多数ある。

 エアロビクスの創始者で、米テキサス州ダラスで「クーパーエアロビクスセンター」を開くケネス・クーパー博士はがん、心臓疾患、白血病、パーキンソン病などに侵された世界の一流選手を調べる研究に携わってきた。この現象に関して「偶然だとは思っていません。抗酸化物による保護なしで長期間にわたり高いレベルの肉体労働を続けた結果だと考えています」との見解を示している。

 われわれは呼吸して酸素を取り入れ生きているが、そのうち12%が活性酸素となり、細胞機能を低下させる。これが、がん、動脈硬化、脳卒中をはじめとする疾病の原因、潰瘍(かいよう)ストレスなどの一因になるのだ。ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンはこれを防ぐ抗酸化物質。クーパー博士は「高いレベルの肉体運動は著しい細胞の破壊を招きます。エリートアスリートを保護する上で抗酸化物質の重要性は特筆に値します」と、その必要性を訴えた。

 では、1日にどれくらい抗酸化物質を摂取すればいいのか。同博士はビタミンCに関して「成人男女の必要量は500mg。エリートアスリートの場合、2000ないし3000mgに増やすことが絶対に必要なのです」と言う。国民栄養調査によると196年(平8)のビタミンC摂取量は1日131mgだが、調理損失分などを差し引くと推定50mg。日本人は圧倒的にビタミンCが不足しているのだ。

 そこで注目されるのがビタミンC含有率がbPの果物アセロラ。クーパー博士も「アセロラが含有しているビタミンCの濃度はオレンジジュースやレモンジュースの50ないし100倍。ごく少量のアセロラでも1日の必要量が摂取できます」と推奨している。

 人間の体内で作り出せない上、毎日補給していかないと減っていくビタミンCには疲労回復、病予防などの効果がある。一般の成人男女で500mg程度、トップアスリートで2000mg以上のビタミンCを毎日取り、その機能がフルに発揮される約4500mgを体内に維持することが必要だ。それが、Jリーグ柏レイソルの平石貴久チームドクター(48=平石クリニック院長)が提唱する「Keep(キープ)C」という考え。柏では3年前からアセロラを使って「KeepC」を実践しており、選手に好影響を与えている。