スポーツにおけるアセロラの効用@必要不可欠のA病気予防やBビタミンCCエネルギ補給
必要不可欠のビタミンCを摂取
スポーツは健康にいいといわれる。しかし、スポーツをすれば健康を維持していくのに必要不可欠なビタミンCを消費するのも事実。米国からは、ビタミンCの摂取不足が原因とされる病気により、多くの一流選手が若くして引退に追い込まれた、との研究結果が報告されている。ビタミンCは必要摂取量を越えて十分に摂取すると40もの作用があり、
これがスポーツ選手にとって重要な疲労回復をはじめ、病気予防などにも効果があるとされている。ビタミンCを意識的に高レベルで体内に維持する「Keep(キープ) C」という考えが、近年、注目されてきている。4回連続で紹介しよう。
激しい運動を繰り返すトップアスリートたちは、体内にあるビタミンCを日々大量に消費している。これを補うために必要とされる1日当たりのビタミンC摂取量は、2000mg以上といわれる。もちろん、トップ選手とはいかないまでも毎日スポーツをする人、強いストレスに囲まれ生活している人も、かなりの量のビタミンCの摂取が日々必要。一般の人でも500mg程度は取った方がよい。自覚している人は少ないが現代において、ビタミンC不足に陥っている人は意外と多い。
ビタミンCには抗酸化作用、抗炎症作用など40もの作用があることが分かっており、これらの作用が疲労回復をはじめ、病気予防、美肌などの健康機能をもたらす。ただし、その機能がフルに発揮されるには条件がある。体内では作り出せないため毎日補給しないと減っていくビタミンCを、意識的に高レベルで体内に維持することが必要となる。食事からビタミンCを普通に摂取している人は通常体内に1500mg。機能がフルに発揮されるには貯蔵量が飽和状態となる3倍の4500mg前後がいる。
これに基づいてJリーグ柏レイソルの平石貴久チームドクター(48=平石クリニック院長)が提唱したのが「Keep C」。食事だけからでは摂取しづらいビタミンCを、飲料などの補助食品を使って取り、意識的に高レベルで体内に維持することで、さまざまな健康機能を引き出そうという考えた。平石ドクターは果物の中でビタミンC含有率No.1の
アセロラの飲料をメーンにしたスペシャルドリンクを使って、柏で「Keep C」を実践する。
「試合中に選手はかなり強いストレスを感じます。それに対抗する抗ストレス作用。疲れ、ケガの予防という面で、筋肉・筋膜の疲労からくる細胞の酸化に対抗する抗酸化作用。ビタミンCにはこの2つの作用に期待しています」。また、アセロラを使っている理由については「選手は1回に200tぐらいしか水を飲めないので、その中でできるだけ多くビタミンCを取れるアセロラに着目しました」と説明した。
スポーツの世界はもちろん、われわれが日常生活で健康や若々しさを保つキーワード、それが「Keep C」。その転機となったのが3年前のアセロラとの出会い、元ブラジル代表FWで柏にも在籍していたカレカの言葉だった。
<但し書き>
厚生労働省が栄養機能食品としてビタミンCの機能で表示できるのは「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」であり、ここに掲載されている日刊スポ−ツの記事は日刊スポ−ツ新聞社が独自に取材したものであって、現在厚生労働省が
基準を作成した栄養機能食品
で、ビタミンCの機能として認めているものではありませんので、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。