139エノキタケは消化器がんを防ぐ立役者
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■エノキタケは消化器がんを防ぐ立役者
★1年中、手ごろな価格で手に入るエノキタケは野菜が高騰したときなどはじ
 つに有り難い食材だ。きのことしては珍らしく、おもに長く伸びた柄の部分
 の歯ごたえを楽しむ。鍋料理や天ぷらに欠かせないエノキタケだが、がんや
 生活習慣病を予防する高い機能性をもっている。健康維持にも不可欠なきの
 こなのだ。

 
 エノキタケにかんして近年注目されているのは何といっても抗がん作用だろ
う。生産量が日本一を誇る長野県下のエノキタケ栽培農家と一般家庭を対象に、
がんによる死亡率について15年間の疫学調査が行なわれた。その結果、ひんぱ
んに食べる農家ほど消化器がん(胃、食道など)の死亡率が低いということが判
明した。

 さらに食べる頻度が高い人(週に2〜3回)は、1カ月に3日以下の人に比べ
てがんの死亡率が半減しているという。ただし、なぜか女性のほうが、減少傾
向が大きくなっている。

 もうひとつ、血流をよくする効果が高いのもエノキタケの特長だ。100人を
対象にした調査では、1人1日100gを1週間食べ続けたところ、平均血流時間
が7.8秒も短くなった。その血液さらさら効果は青汁以上という結果だった。
100gとは一般的に店頭に並んでいる1袋の半分だ。

 さらに、日常的に日本人が食べているきのこ類にはコレステロールを低下さ
せる効果があることは知られているが、エノキタケがもっともその効果が大き
いことも付け加えておきたい。ほかにも、インフルエンザなどの感染症予防効
果の研究報告があるし、丈夫な骨を作る手助けをする働きもある。

 きのこを食する日本人の食習慣は古くからあるうえに、海外でも日本のきの
この健康維持効果は注目されている。手軽に使えて料理法も多いエノキタケを
これまで以上に食べたいものだ。このきのこ、遮光したクリーンルームで栽培
するので洗わないで料理できる。その方が甘い香りや旨みが引き立つのでお試
しあれ!

 
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