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223花見の前にサクラの雑学
224春の疲れ撃退には「山うなぎ」
225二日酔いにならないための方法は?
226フキは春の健康食――抗酸化作用で老化防止    
227自給率39%とはどういうことか?    
228緑茶は輸出の優等生―健康・自然志向で海外で人気上昇中
229ハムってどういうもの?



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■フキは春の健康食――抗酸化作用で老化防止
数少ない日本原産の野菜・フキが店頭に並び始めた。“春は苦みを盛れ”と
いう言葉があるように、芽吹きの時期にはほろ苦さがことにおいしく感じるも
のだ。この旬の味には独特成分が含まれており、体の酸化予防やアレルギーを
抑える働きをしてくれる。フキにはどんな健康機能性があるのだろうか。


 フキには特有の成分であるフキノール酸とフキノンが含まれている。前者は
ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、体のさびつきを抑えてがんや
動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病を予防するといわれている。後者には抗ア
レルギー作用が確認されている。この2つの成分の相乗効果で、花粉症やアト
ピー性皮膚炎の症状を抑えるという。

 独特の苦みのもとであるクロロゲン酸もポリフェノールの一種で、やはり抗
酸化作用がある。栄養成分も豊富だ。例えば体内のナトリウム排出効果で高血
圧を予防するカリウムは100g中に330mg、カルシウムは40mg、食物繊維は1.3g
も含まれている。風味や香りとともに、含有成分も中高年向きといえそうだ。

 ところで、フキは茎だけを食べるものだと思ってはいないだろうか。もちろ
ん、茎の煮物や佃煮(きゃらぶき)、漬け物はおいしいが、フキノール酸の含
有量は葉の方がけた違いに多い。葉は捨てずに、手早くゆがいてから豚肉やし
らす干しなどと炒め物にしよう。

 では、茎はどうするか。適当な長さに切って、塩をまぶしてまな板の上で板
ずり後にゆでる。きれいな緑色に変わったら冷水にとって手で皮をむいてから
料理しよう。生のままでは日持ちしないので、鮮度のよいものを選んで早めに
使い切りたい。緑が鮮やかで、根元が赤いものが良品。短く切ってあるものは
鮮度の見分けができないので、長いままで購入したほうがよいだろう。

 フキというと山菜を連想するかもしれないが、市場に流通するもののほとん
どは野菜として栽培されたものだ。それというのも、山菜人気による乱獲や自
然の再生産では需要に追いつかなくなったから。今の時期に収穫するのはハウ
スの半促成栽培品で、アクが少なく食べやすくなっている。フキは苦手という
人もぜひお試しいただきたい。