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223花見の前にサクラの雑学
224春の疲れ撃退には「山うなぎ」
225二日酔いにならないための方法は?
226フキは春の健康食――抗酸化作用で老化防止    
227自給率39%とはどういうことか?    
228緑茶は輸出の優等生―健康・自然志向で海外で人気上昇中
229ハムってどういうもの?



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■春の疲れ撃退には「山うなぎ」
春は人事移動などで周囲の環境が変化しがちだ。そのうえ暖かくなったかと
思うと急に気温が下がるなど、心身のストレスが大きくなる。こんな時季に
は滋養効果があるので昔から「山うなぎ」と呼ばれてきたナガイモが体をし
ゃきっとさせてくれる。


  ヤマノイモの仲間にはジネンジョ、ヤマトイモ、イチョウイモなどの種類が
あるが、最も栽培量が多いのはナガイモだ。それぞれ粘り気が強いか、少ない
かの違いはあるが成分的には大きな違いはない。味の好みを別にすれば、手ご
ろな価格のナガイモはお得だといえる。

  栄養成分で特徴的なのは、アミラーゼやジアスターゼなどの消化酵素がダイ
コンの3倍も含まれている点だ。デンプンの消化吸収を助けて胃腸の働きを活
発にしてくれるので、体内に入った栄養素の吸収が高まる。また、粘り成分の
ムチンは胃の粘膜を保護して、タンパク質を体内で効率よく活用するので、疲
労回復が早まる。まさしく滋養強壮の食べ物だ。

 さらに、コリンは新陳代謝を高め、サポニンはコレステロールを取り除くの
で中高年は食べる回数を増やしたい根菜といえる。ただし、消化酵素は熱に弱
いので加熱しないことが大切だ。とろろ汁にするときには、だし汁は冷まして
から加えていただきたい。

 しかし、ナガイモはほかのヤマノイモと比べると水分が多い。だしで割ると
ろろ汁よりは、千切りにして酢の物やサラダで食べたほうがシャキシャキした
食感も楽しめる。100gで65kcalとエネルギー量も少ないので、多少食べ過ぎて
も大丈夫。カット野菜で買うときには切り口が白いものを、真空パックの場合
は空気が入っていないものを選ぼう。

 ナガイモは春に植えつけて秋に収穫するが、冬期に貯蔵している間にデンプ
ンが糖化して味がよくなる。だから食べごろは今。ストレスで心が疲れたとき
、体を元気にすれば心の回復も早くなるもの。春は“天然の胃腸薬”ナガイモ
で心身の疲労を撃退しよう。