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130ファイトケミカルいっぱいの野菜や果物は「用心食」
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ファイトケミカルいっぱいの野菜や果物は「用心食」

 最近、「ファイトケミカル」という言葉を耳にするようになった。これは青
果や豆類に含まれる色、香り、苦み、渋みなどの物質をさす。「ファイト」と
はギリシャ語で「植物」という意味で、ファイトケミカルは「植物化学物質」
と訳されている。この物質は免疫機能を調整して、がんや生活習慣病を防ぐ働
きを持つので「第7の栄養素」といわれる。

 じつはこのファイトケミカル、植物が強い紫外線や害虫から自分の身を守る
ために作り出した抗酸化物質だ。そのうえ、人間の体のなかに入ってからも同
様に抗酸化力を発揮して、活性酸素から細胞を守る作用をしてくれるのだ。

 では、1万種類もあるファイトケミカルの代表的なものを紹介しよう。
 ●赤トウガラシのカプサイシンやトマトのリコピン
  赤色青果に多く、がん予防や動脈硬化予防などの働きがある。
 ●ニンジンやカボチャのβ−カロテン
  橙色の青果に多く、肝機能疾患の改善や免疫力強化などの作用がある。
 ●ナスや赤シソ、黒豆や小豆のアントシアニン
  紫色の青果や豆に多く、視覚機能改善や肝機能向上などの働きがある。
 ●タマネギや食用菊、リンゴ(皮つき)のフラボノイド
  黄色の青果に特に多く、心臓病予防や糖尿病予防などの働きがある。
 ●ホウレンソウやブロッコリーのクロロフィル
  緑色の野菜に多く含まれ、抗菌や消臭などの作用がある。
 ●茶の渋みのカテキン
  がん予防や老化予防、血圧上昇抑制などの作用がある。

 こうしてみると、青果や豆類は将来にわたって健康で長生きするための「用
心食」といえそうだ。近頃、生活習慣病を予防して健康で生活するために1日
に野菜350g・果物200g(可食部150g)の摂取が推奨されている。毎日この量を
食べるのはやや難しいかもしれないが、せめて働きの違うファイトケミカルを
多種類摂れるように、5色の野菜や苦み、渋みのある野菜をうまく組み合わせ
るように心がけたいものだ。